1884年、ベルギーの詩人、アルベルト・ジロー(Albert Giraud)が50編の詩を収めた『月に憑かれたピエロ』をブリュッセルで出版した。
フランス語で書かれたこの詩群を、ドイツの作家で劇作家でもあったオットー・エーリッヒ・ハルトレーベン(Otto Erich Hartleben)がドイツ語に訳し、1893年にベルリンで出版した。ハルトレーベンが亡くなった6年後の1911年、ミュンヘンの出版社が彼の訳詩を400部の限定版として新たに出版した。
アルノルト・シェーンベルク(Arnold Schönberg)は、1912年、この1911年出版のハルトレーベン訳の50編の詩から21編を選び出し、7編ずつの3部にまとめ、曲をつけた。作品21『月に憑かれたピエロ』である。
ここに訳出したのは、ハルトレーベンの50編の訳詩のうち、シェーンベルクが作品21に取り入れた21編である。
上記対訳に、注と解釈、補注、詳しい解説を付け加えたものを出版しました。